広野紘と新藤景はまるで兄弟のような幼馴染。景は紘に恋心を抱いているが、恋愛に不器用な景はその想いを伝えることができないでいる。そんな中、紘はクリスマスの夜に宮村みやこに遭遇する。みやこは全てがそろった完璧な女の子なのだが、自由奔放な性格で紘をかき回して行く。そんなみやこの登場で景は気が気ではない。堤京介は、紘のクラスメイトで映画研究部員。クリスマスの街を撮影中、雑踏の中にある少女の姿を見出し、自分の映画の被写体として追い求めて行くことに―。一方、麻生蓮治は静かな駅のホームのベンチに佇む少女、新藤千尋に出逢う。千尋の片目には眼帯、そして膝の上には1冊の日記帳が。音羽という街を舞台に出逢う少年少女たち。自分自身と相手を見つめ、何かをつかみ、何かを失い、1歩ずつ前に進んで行く。それが「ef - a tale of memories.」という青春ラブストーリー。